日本消化器外科学会の教育集会を受けて来ました。 暑い夏の日に2200人もの消化器外科医が全国から集まって熱心に講義を受けている光景は素晴らしいものです。 日本の消化器外科の実力は世界No.1であるということを改めて認識するような講義を受けました。
小生が特に注目したのが食道癌の内視鏡診断で頑張っている都立駒込病院の門馬久美子先生。 食道癌の高危険群として(1)55歳以上の男性、(2)喫煙・飲酒の多い人、(3)頭頸部癌の既往、(4)アカラシアやBarrett食道症例、(5)癌の既往や家族歴のある人、それに最近では(6)としてアセトアルデヒドの分解酵素が少ないにも関わらずアルコールを沢山飲んでいる人が追加されています。 門馬先生は食道の僅かな発赤から早期の食道癌を発見する報告をしています。 そして従来X線検査で診断していた病変がこのレベルでは描出不可能であることが認識されて来たとのことです。
暑い夏の日にビールをぐいっと飲むのは最高の気分でしょうが、飲み過ぎないようにしましょう。