血圧は起床とともに上昇し、日中はそれが維持され、睡眠時に下降します。 高血圧症の患者も同様に変化します。 しかし高血圧症の患者の中には夜間にも下降しないタイプがあります(non-dipper type)。
こnon-dipperでは脳・心臓・腎臓などの臓器障害が進行し、心血管リスクが高まります(日本医師会雑誌 131、2004)。
さらに夜間が昼間に比べて逆に上昇するタイプもあり、脳卒中のリスクが非常に高くなります。
朝起きて血圧が高い、いわゆる早朝高血圧の方は上記のようなタイプが含まれているため、降圧剤の服用には注意しましょう。
最近1日1回服用する降圧剤が多いのですが、夜間の血圧コントロールを視野に入れた服用方法を考えておかないと危険です。
まずは起床後1時間以内に血圧を測りましょう。 ただ漫然と降圧剤を服用していても危険から回避できませんよ。