乳癌の外科的治療としてHalstedの定型的乳房切除術は100年以上前に登場しました。 これは乳房のほか大胸筋・小胸筋・腋窩リンパ節まで切除するという女性にとって大変悲劇的な手術が約90年以上に渡って行われました。 胸が洗濯板みたいになり、腕が象の脚みたいに腫れることもありました。 そして洗濯板から解放されるよう胸筋温存手術が次に登場しました。 この手術は現在も行われていますが乳房を失うということで最近は減少傾向です。 そして約15年前から乳房温存手術が登場していて、現在乳癌の手術の50%以上に施行されています。
すなわち手術は縮小傾向にあります。 これから行き着く先は手術無しの治療です。 乳房喪失から100年以上経って夢が近付いてきました。 制癌剤浸けでも、放射線浸けでもありません。
続きは次回。