高齢者が誤嚥により肺炎を起こすことはよく知られています。 よく正月にお餅を喉につかえさせ死亡する記事を見かけますが、これも嚥下反射の低下による誤嚥が原因です。
特に最近注目されるのがSilent aspiration(不顕性誤嚥)といい、臨床上症状を見ない嚥下障害が肺炎の原因となっていることです。
嚥下反射や咳反射は迷走神経の知覚枝で合成されるサブスタンスPによって制御されます。 高齢者はサブスタンスPの低下により誤嚥を生じるのです。 このサブスタンスPは唐辛子の主成分であるカプサイシンや口腔内の機械的な刺激により分泌を増加させることができます(日本医事新報 4176:90, 2004)。
おじいさん、おばあさん! 唐辛子を食べ、歯みがきや舌みがきをして肺炎を予防しよう!