母指側の手関節が腫れて痛い。 こんな患者さんに出会うと、腱鞘炎ですねといって湿布して安静にしてもらっていたのですが、なかなか治らない。 ある整形外科の医師に相談した所、これはドケルバン病ですねといわれた。 スイスの外科医Fritz de Quervainによって報告された狭窄性腱鞘炎(de Quervain Disease) のことで、母指の過労が原因で、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の周囲を包み込むようになっている腱鞘が炎症を起こした状態を言います。 コンピュータで仕事をしている人やスポーツで手関節に負担をかける人に多く見かけます。 初期は湿布で軽快しますが、進行するとステロイドの注射ないし手術が必要となります。
手は大事な道具。 リウマチや痛風と異なる腱鞘炎に注意しましょう!