ピロリ菌は除菌すべきか?

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ピロリ菌除菌については各種報道で今や誰でも知っている医学情報です。 日本人の7割の人が保菌者で、胃癌の原因の一つと理解されています。従って除菌をする事により胃癌を予防すべきだという論議が盛んに行なわれています。 ピロリ菌感染者はみんな胃癌になるのでしょうか? 厚生省は胃癌予防に対して除菌治療を保険適応として認めていません。 適応は胃十二指腸潰瘍のみです。 しかし最近北大浅香正博教授がLANCET誌に報告した論文によると除菌による胃癌予防効果は大きいと言えそうです(日本医事新報.No.4409)。 早期胃癌患者に対して粘膜切除(EMR)を施行した症例を除菌群と非除菌群に分け、その後の胃癌発生比率を比較しました。 その結果除菌群の再発率が有意に低下したと報告しています。 

この事実から若い人でピロリ菌陽性の方・胃癌家系の方・胃癌の既往があり、残胃がある方は絶対除菌をした方が良いですね。

しかし2種類の抗生物質を1週間も服用しなければならない治療法は何とかならんでしょうかね。 

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