感染症対策閣僚会議では2020年までに抗生物質の使用量を現在の3分の2に減少させようと提案しています。 感染症と抗生物質の関係は勝ったり負けたりのいたちごっこなどと言われております。 新しい抗生剤が登場すると、すぐに耐性菌が現れ、有効であった抗生剤が無効になったりします。 この冬臨床現場では感染性胃腸炎が目立ちました。 それは安易に抗生剤を使用したために耐性菌が増加したためではないかと推測されています。 風邪を引くとすぐ抗生物質を投与する医療施設が多いのですが、感染症の専門家は抗生剤を使用するのは(1)咽喉の強度の感染(2)汚い喀痰(3)高熱などの場合に限定すべきだと主張しています。 本来風邪はウイルス感染ですので抗生剤は無効なのですから。 溶連菌感染が懸念された場合は確認してから抗生剤を使用すべきです。
元来風邪を治す薬なんて無いのですからね!