日本医事新報の記事(No. 4496)の続きです。 要介護状態になるという事は脳梗塞や脳出血などの脳卒中や心筋梗塞などの心血管系疾患だと一般に考えられています。 それ故厚生労働省はメタボをチェックしてこれらの病気にならないように対処しなければならないと全国的に特定検診を始めました。 同時に高齢化に伴う疾患として癌や認知症も考慮しなければなりません。 しかるに意外と考慮されていないのがこの運動器疾患なのです。 我々は運動器疾患になると要介護状態になるという事を気づいていないのです。 加齢に伴う運動器に障害は次の三つが考えられます。 すなわち骨粗鬆症など骨の機能が弱体化して起きる骨折、軟骨の変化に伴う変形性関節症、脊椎管狭窄症による脊髄神経などの障害があります。 これらの加齢に伴う運動器障害により移動能力が低下した状態をロコモティブ・シンドロームと称します。
メタボとロコモ、これぞ要介護からの脱出対策ではないかと思います。 それではロコモ対策はどうすれば良いのでしょうか。