白内障は加齢と共に進行します。50代40%、60代70%、70代90%、80歳100%発症します。眼の情報は脳の情報を反映します。MRによる脳疾患の画像的診断は飛躍的に進歩しましたが、これはマクロ的で、眼底検査を通じてミクロ的な情報を得ることにより脳疾患の診断の一助になります。白内障になると眼から脳に伝わる情報が低下し認知症と判断されることが多いとされています。そこで認知症と言われていた人が白内障の手術をすると認知機能が改善すると言われています。認知症治療薬がない現在、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)や初期の認知症と言われる方は白内障の手術を推薦いたします。小生は手遅れ!10年以上前に手術を施行してしまったから!(写真は「山陰の小京都」:津和野殿町通りにある掘割の水路沿いの錦鯉)