閉経後の早期乳癌再発予防にはタモキシフェンが第1選択とされてきましたが、ここでその予防効果を越えるような薬が注目されています(CNN.HEALTH, Dec.29, 2005)。 米国ではFemaraという商品名で出ているアロマターゼ合成阻害剤です。 日本でもすでに類似薬としてアリミデックスと言う名で発売されています。 この薬は治療をはじめてから5年経過して全く再発の徴候が見られない状態をタモキシフェンが81%なのに対し、Femaraは84%と上昇したとのことです。 その差は僅かですが、タモキシフェンに見られるような血栓形成のリスクや子宮内膜癌の発生が少ないという利点があります。 ホルモン治療は強い副作用に悩まされるような化学療法よりもソフトですから、この点でも嬉しい情報ですね。