新型コロナウイルス・ワクチンの接種は世界的に進行していますが、まだ十分に行き渡っておりません。mRNAを活用した新しいワクチンはマイナス70度という超低温下に保存しなければならないという条件があり、世界的に浸透するための技術的困難さも接種が遅れる理由のようです。そこで今スエーデンのIngemo Anderssonという会社の研究施設で喘息患者が使用している吸入器状のワクチンが開発されつつあります。ワクチンはドライ・パウダーになっておりマッチ箱の半分ほどの大きさのプラスチックの容器に入っております。簡単に吸入するだけで接種ができるのです(BBC.com, Jul. 26, 2021 )。40度まで気温が上がっても変性しないため完成したら素晴らしいものとなります。本邦でも経口治療薬の開発が進行しており、現在のインフルエンザに対処するようになればしめたものですね。(写真はチリ産幸運の鳥)